介護職には、国家資格が用意されています。直接人の相手をする仕事ですから、きちんと国で資格を整備して、安全度を高めようとする狙いがあるわけです。高いスキルを持った人がきちんと仕事にありつけるように、その能力を国が担保しようということです。
介護職に特化したものは数が少ないですが、介護に関係のある国家資格は複数用意されているのが特徴的です。1つの業界で複数の国家資格が見られるケースは、実はそう多くはありません。それだけ、国からも注目と期待がなされている業界なのだといえるでしょう。

介護福祉士が有名ですが、この資格は介護職員実務者研修を受けた上で現場での経験が3年ないとそもそも挑戦をすることができないものです。つまり、受験するまでのハードルは非常に高いと言わざるを得ません。しかし、その分取得ができたときには大きな武器となることでしょう。
介護福祉士の資格があれば、完全に一人前の介護士だと思ってもらえるのです。経験豊富で知識も技術もある人材だということで、安心して仕事を任せてもらえる機会が増えるでしょう。
施設によっては、この資格を持っているだけで資格手当が付いたり、基本給がアップしたりします。

介護福祉士の資格が得られれば、次はケアマネージャーの資格に挑戦することになるでしょう。ケアマネージャーはさらに2年の経験がなければ受験することができません。合計5年もの長期に渡って介護の世界で活躍した人でなければ受けられないわけで、最高レベルの難易度になっています。